クリスティアーネ・マルティーニ
ISBN:978-4-594-05553-0
定価:700円(税込)
発売日:2007年12月26日
文庫判
扶桑社
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ヴェネチア中でもっとも誇り高い雄猫のカルーソーと恋人のカミッラ(美貌とは程遠いらしい)、そして、仲間の猫たちが水の都を所狭しと大活躍する。
しかも、殺人事件で。
カミッラの飼い主は刑事。(カルーソー達の言いたいことがわかる、いい刑事!)
ご多分にもれずヴェネチアでも凶悪な事件が増えて、解決するのがなかなか難しいと憂えているらしい。
そのことをカミッラから聞いていたカルーソーが、ある殺人事件に遭遇する。
ヴェネチアで謎めいた殺人事件が起きるという噂
が広まる
↓
ヴェネチアにとって一大事
↓
我々(カルーソー達)にとって一大事
・・・というのも、
観光客が減る
↓
人々は不安になり外出しなくなる
↓
ホテル が廃業、魚
市場も活気がなくなる
↓
ご飯 にありつける機会がめっきり減ってしまう。
↓
これは、我々(カルーソー達)にとっては死活問題
そして、何より自分たちの愛する町ヴェネチアの誇りが汚される。
という、実に深い深い考えで、力を合わせて犯人探しをすることになるのです。
ま、そこは猫ですから、
偵察途中に美味しいご飯や美しい異性に出会うと、フラフラと寄り道。
対峙するグループといさかいを起こしたり、ネズミ軍団と対決したり。
「おいおい、そんなことをやってる場合ではないでしょ!」と言いたくもなる展開。
登場する猫たちはそれぞれに、模様もいろいろ、性格もいろいろ。
我が家の猫や見知っている猫達を思い浮かべたり、比較してみたりする。
何かの実験のために猫を生け捕りにする悪者まで登場してしまい、
最後まで、ハラハラ、ドキドキさせられっぱなし。
愛すべき猫たちに乾杯!
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