「平成関東大震災」福井 晴敏 著(講談社):Amazon.co.jp
サブタイトル:いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった
ミステリチャンネルで放送されているミステリを中心とした本の紹介番組に
昨年の秋、「亡国のイージス」の福井さんが出演していた。
そのとき紹介していた本が「平成関東大震災」でした。
「週刊現代」の企画物として短期間連載された大地震シュミレーション小説です。
書店に行く度に探していたが、今週始め、久しぶりに立ち寄った書店で見つけた。
(↑は2005年11月、空を連れて参加した防災避難訓練です。
避難場所は家から歩いて数分ですが、空とキャリーで7kg。結構堪えました。)
夕方、商談のために都庁にいた営業マンの西谷(にしたに)久太郎さん。
その時にマグニチュード7.3、首都圏直下型地震が発生。
最初のショックから立ち直ったときには、次の商談へ遅れることを心配したが、
閉じ込められていたエレベーターから救出されて、外に出てみれば凄まじいことに…。
折りしも夕刻、退勤時間も重なり、すべてが混乱状態。大東京は停電で真っ暗。
彼が住んでいるのは、墨田区京島のモクミツ地域(木造住宅密集地域)。
そこには築1年の自宅があり、何よりも妻と子供二人の安否が気にかかる・・・。
どこもかしこも大きな被害を受け、完全に麻痺している首都圏。
その中で西谷さんは徒歩で帰宅する決心をするのです。
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この本は、大きく七つの章に分けられ、各々の章の後にはコラムがあります。
↓に記載してみました。
●はじめに・・・・
●Chapter1 大地震発生!どうしよう。
Column1 あなたの運命を決める「緊急地震情報」からの数十秒。
●Chapter2 線路も道路も通行不能!どうしよう。
Column2 交通全ストップで道路は。線路はどうなるのか。
●Chapter3 コンビニで火事場泥棒に遭遇!どうしよう。
Column3 結局、歩いて帰るしかない、と覚悟せよ!!
●Chapter4 瓦礫の中から老婆の声!どうしよう。
Column4 安全な地域と危険な地域。同じ「東京」でも、どこにいるかが問題だ。
●Chapter5 町が、家が、燃えている!どうしよう。
Column5 支援物資が届くまでの三日間、サバイバルに必要なものは何か。
●Chapter6 築1年の我が家が倒壊!どうしよう。
Column6 サバイバルの分かれ目は72時間。そして心の危機はそのあと・・・。
●Chapter7 生き延びた・・・・・で、これからどうしよう。
Column7 生き延びてさえいれば未来はある。打ちひしがれず、前へ進もう。
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序章に書いてあったが、毎年、防災の日が近づくと防災グッズが売れるらしい。
福田さんは、それを一種の御祓なのかもしれないと書いている。
「自分は考えている」ということを自分自身に証明しているのだと。
そして、10月にもなれば、すっかり忘却の彼方・・・。
ドキッ。
昨年、初夏に数年ぶりの群発地震(6月9日の記事)があったせいか、
あるペットショップからのメールでペットの防災グッズなるものを知り、衝動買い。
封も開けずに天袋に入れていたよな~、確か・・・と、取り出してみた。
(モデルになるのを皆さんに断られ、シャム猫のヤムヤンがキャリーの中でポーズ)
軽くて丈夫なケース(ベッド代わりにもなる)は目立つオレンジ色。
ブランケット、携帯浄水器、折畳める容器やキャリーバッグなどが入っている。
ブランケットは裏側は防水加工で直接地面にも置ける。これもコンパクトになる。
ケースとキャリーには反射テープが縫い付けてある。
勿論、実際には、フードも必須。それに、トイレも・・・と考えると、
やはり使わないですむことを祈りたい。
「平成関東大震災」の副題は
「いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった」である。
この思いが、主人公の西谷さんの言動の随所に表れている。
そして、読みながら「こういう被害が起きるのか」と考えながらも、
どこか、架空の話として読んでいる自分がいるのも事実のように思う。
地震は怖い
投稿情報: | 2008/09/13 09:47
鯉三さん
いつか来るかも知れないが今日も明日も来て欲しくないというのが本音ですね。
こうして写真を載せていますが、私は自分の荷物すら用意はしていないのですよ。
準備しておいた方がいいと思いながらもです。
それよりも部屋を見回すと危険がいっぱいのような気がしています。
投稿情報: iharaja | 2008/01/29 02:44
わたしも地震が多いところに住んでいるので、寝床に防災用の物をいくつか詰め込んだリュックを置いています。猫たちのエサも入れていますが、肝心のケージは玄関近くに置いたまま。こんなんではもしもの時にあたふたするのが目に見えています。
備えあっても憂いはいっぱい。もしもがやってこないことを願うばかりです。
投稿情報: 鯉三 | 2008/01/26 23:50
空ママさん
私は、毎日の通勤でさえも、出かける前にあれはどこかな?と
持ち物を探し回る方なのです。
防災の前に、もう少し室内をシンプルにしないといけないみたい。
台車などの車輪は大きい方が凸凹な路面には向いているそうです。
それに、道路が陥没していることもあるし、移動も困難になる可能性もありです。
リュックは、防災用に用意しなくても日常でも使えるものがあればいいと思いますよ。
旅行用に買ったものがショルダーにもなるタイプなので重宝しています。
投稿情報: iharaja | 2008/01/16 04:39
私達の住んでる所って、そろそろ大型の地震が来てもおかしくないころだそうですよ。
ここ30年くらいの間に来る可能性が高いとか・・。
iharajaさん、来たらどうしようか~~
近くの学校に空を連れて行って寝泊り出来そうにないし、車の中で生活すると、エコノミー症候群になりそうで怖いし・・。
とにかく水だけは!とペットボトル何本か買い置きしてるけど、つい飲んでしまったり~~。
乾パンも買ったけど、すぐ持ち出せるように、ひとまとめにしとかないといけないよね・・。
そうそう通販で、ペットの乳母車みたいなの(ケージに車輪がついてる)があったけど、あれなら移動も楽かな!?
そうだ!うちって荷物入れるリュックもないのよーー。買わなきゃね
投稿情報: 空ママ | 2008/01/15 21:47
ジェミーさん
うちもキャリーは の分がありますが、
きっと抱えて歩くのは無理かと思っています
>猫ケージ付きミニリヤカーでも製作しといた方がいいかも
同じ考えです
小さいリヤカーか、工事現場で使っているような一輪車(置いたときの安定は悪いけど・・・)にケージを設置して、自分の荷物も一緒に運ぶというのが
我ら多頭猫同居者には一番おすすめかもしれませんよ
あ、大丈夫!もげるって使っています。
投稿情報: iharaja | 2008/01/14 04:00