阿部昭氏の「猫に名前をつけすぎると」は、彼の随筆の中から
猫にまつわる話を集めた本です。
氏は、以前紹介した「日本の名随筆3 猫」の選者です。
私の持っているのは、1990年に福武書店から発刊された第一刷。
これも自宅の本棚から発掘しました(笑)
96年に河出書房から文庫が出たようですが、
どちらも、もう古書でしか手に入りません。
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タイトルにもなっている「猫に名前をつけすぎると」の一文です。
『猫には、首輪よりももっと大事なものがあって、
これを持っている猫はしあわせです。
それは、自分にぴったり会った名前です。』
私はこの一節に、うん、うんとうなずきます。
名前を持つ猫は、きっと誰かが愛している猫なのです。
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