3月19日の昼、仙台空港ターミナルビルから滑走路を臨む。
この時、滑走路を見ていた人たちは、私たちも含めて一様に、
昨年3月11日、津波で車や飛行機が流れる様を思い出しているような気がしました。
あの時、テレビで繰り返し流された映像は、
空港に隣接している第二管区海上保安本部仙台航空基地からの映像でした。
『ここも危ないけど、逃げようがありません』『空港、全部だめです』
無線を担当する係官の言葉が、今も生々しく記憶に残っています。
一見、元に戻りつつある仙台市を後にして、車で仙台空港へ向かっていると、
周囲の風景が様相を変えていきます。車内の私たちは無言になります。
災害廃棄物処理のための仮置き場が何か所もありました。
写真の仮置き場は、亘理・名取の瓦礫が集められている場所の一つのようです。
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新幹線に乗る前、盛岡駅ビルにある書店に立ち寄りました。
旅行の前に大分の書店で見かけていたものの、そのタイトルゆえに
購入を躊躇した本を見つけ、本を手に取りレジに持っていきました。
地元の書店らしいブックカバーをつけてくれました。
大震災から数か月は、書店には、震災報道の本が多かったですが、
ここに来て、救援活動に携わった方の本や、被害や対策を検証した本が
増えてきた気がします。この本もそういう書籍の一つです。
これに書かれている「検証」の一つ一つが辛いです。
被害にあった方たちにとっては、読むに絶えないのではと思う内容も多いです。
多分、反発される方もいるかも知れません。
でも、少なくとも、国の中心にいる人達には、
こういった書籍に書かれていることを真摯に受け止めてほしいと思います。
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