「防災シンポジウム」の第1部は、朗読劇でした。
哲学者レオ・パスカーリア博士の絵本「葉っぱのフレディー ~いのちの旅~」
私は、この本のこともベストセラーになったことも、この後に知りました。
いい話でした。フレディーとダニエルを担当したのは障害を持つ方です。
素朴で、味わいのある朗読劇でした。
第2部は、防災ネットワークをテーマにしたシンポジウムです。
パネラーは、災害派遣に参加した自衛隊の連隊長、NHK大分放送局局長、大分県、
社会福祉関係の方達です。
救援活動の報告や、それぞれの立場からの意見を興味深く拝聴しました。
惜しむらくは、各々の報告、説明で時間が押して、
客席からの質疑応答の時間がほとんどなかったことです。
この「防災シンポジウム~考えよう 大切な『いのち』のこと~」の主催は、
「チャレンジおおいた福祉共同事業協議会」という特定非営利活動法人。
大分県内の8つの社会福祉法人が参加して、共同事業を行っているそうです。
元々、連絡を取り合っていた東北の授産施設などからは、震災後、
次々にSOSの連絡が入ってきたそうです。切実な問題ばかりだったそうです。
被災した人が皆、要援護者の立場になった時、
日頃から援助が必要な人には、もっと過酷な日々が始まったのでしょう。
このシンポジウムで話されていたことを数日後に実感することになりました。
9月18日に、NHK総合の「今夜は生でさだまさし」(仙台)を見ているときに
とても印象に残った投書がありました。
それは、知的障害のお子さんを持つお母さんから届いたものでした。
ハガキの言葉通りではありませんが、大よそ、次のような内容でした。
『障害を持つ子を連れての避難所での生活は大変でした。
情緒が不安定になり、ほかの方の迷惑にならないかと心労が続きました。
仮設住宅は環境が劣悪と言われますが、仮設住宅に入り、
色々な気苦労ももなくなり、今は落ち着いた生活を送ることができます。』
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