プライスコレクション「若冲と江戸絵画」#4
芦雪「白象黒牛図屏風」
象と牛が画面いっぱいに描かれているのに窮屈さを感じないのは、
象は画面に対して対角線に描かれ、黒牛は三角形の構図だから。
う~ん、なんとなく納得。実に大胆な絵です。
若冲「鳥獣花木図屏風」右隻 「鳥獣花木図屏風」左隻
来ていた子供たち(もちろん、大人)も興味深く見ていた絵。
とにかく楽しくなること請け合い。
プライス氏もお気に入りらしく、屋敷の浴室にはこの絵が描かれていて、
シャワーが象の鼻の辺りにあるという話には思わず笑ってしまった。
(左:芦雪「白象黒牛図屏風」、右:若冲「鳥獣花木図屏風」)
葛蛇玉「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」
右隻の松に兎、左隻の梅に鴉、ともに闇は墨色。
そこに浮き出たような松の枝や梅の幹の雪は塗り残しによるもの。
躍動感のある兎や鴉、松の葉、風格ある梅、静寂な闇・・・、
どの順序で描いていくのか私には皆目見当がつかない。
一筆の迷いさえも許されない気がしました。
とても見応えがあり、もしかすると、このコレクションの中で
最も心打たれた作品かもしれません。
音声ガイドの説明は21点、約25分。
リストでは前期(1/1~2/4)とあり、後半は違う作品かもしれない。
ほかの絵の説明も聞いてみたいものです。
入場料とは別料金(=500円)になりますが、わかりやすい説明なので、
鑑賞する上でかなり助けになりました。
コメント