その店は、東急田園都市線三軒茶屋駅前の商店街を少し外れたところにあるらしい。
ビアバー《香菜里屋》。
今年の夏、源ちゃんと里羽ちゃんをお届けしたあとに、その駅に降り立ったけれど、
そのときは、まだ、北森 鴻(きたもり こう)さんのことも作品も知らなかった。
知っていたら、あるはずのないこのバーを本気で探したかもしれない。
「花の下にて春死なむ」というタイトルに惹かれて、手にしたミステリの短編集の
第2弾が「桜宵」です。
「花の下にて春死なむ」も読後に余韻の残る作品ばかりでした。
この「桜宵」の5編の短編。最初の話から涙がじわっと出てしまった。
ミステリ(文庫本派)は好きで、以前は、欧米のものがほとんどでしたが、
最近は、もっぱら日本の作家のものです。 また一人好きな作家が増えました。
日常に潜むミステリを謎解く、静かな静かな短編集です。
マスターの出してくれる料理がまた素晴らしく、
お酒が駄目な私も、《香菜里屋》なら、足しげく通うかもしれません。
リンク: 「桜宵」北森 鴻 著(Amazon.co.jp).
鯉三さん、スマトラ沖地震から2年経ったのだなあ思っていたので、台湾の地震のニュースを聞いたときは本当に心配しました。
鯉三さんの住むところでは被害もなくて安心しました。でも、被害の出た地域の皆さんは大変ですね。日本も他人事ではありません。
さて、北森鴻さんの本は出合えてよかったと思います。今、3冊目に着手。既読の2冊より初期の作品で博多が舞台です。
今度は博多の屋台街に行きたくなりました。(影響されやすい性格(^^ゞ)
桜の写真は母校の高校です。私のもっとも大好きな桜の風景です。
投稿情報: iharaja | 2006/12/28 06:20
この本、興味をもちました。こちらで探してみます。桜の花はただ美しいだけでなく、ちょっと怖くなるような凄みを感じさせることもありますね。来年は春に帰国する予定なので、今から花見が楽しみです。
投稿情報: 鯉三 | 2006/12/26 17:58
なっちのママさん、私、下戸であります(^^ゞ
でも、こんな店が本当にあったら通いたくなると思います。
京都の裏小路にも似合いそうな気がします。
このマスターが安楽椅子探偵で、
ここに来る客たちの話から謎を解くのです。
ちょっぴり哀しい話が多いのですが・・・
マスターが「この料理は・・・」と材料と調理法を話しながら出してくれる
料理を作ってみたくなります。
分量も時間もわかりませんが、試してみたいです。
投稿情報: iharaja | 2006/12/23 09:31
素敵なお店を見つけると嬉しいですよね。
iharajaさんはお酒はダメだったの?
てっきり、いけるくちだと思ってましたよ(笑)
「桜宵」読んでみたくなりました。
投稿情報: なっちのママ | 2006/12/22 23:42