仕事でお付き合いのある女性から、なんとも綺麗で愛くるしい鳥の写真が載った案内状をもらいました。
その鳥は、鳥は鳥でも漆でできた鳥。
見事な螺鈿細工でした。
沖縄で漆の作品を制作されている原田城二さんの漆芸展の案内状だったのです。
惹かれるものがあり、湯布院で開催された
「原田城二 漆芸展」(3/29~4/6)に行ったのは、春の雨が降る3月30日。
天井桟敷で個展の始まるまで、
しばしの間、コーヒーブレイクです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
静かなコーヒータイムで気持ちもゆったり。
亀の井別荘の敷地の奥にある雪安居(ゆきあんご)へ向かいました。
中に入ると案内状で見た鳥の作品が迎えてくれます。
記帳をしていると、原田さんと奥様がいらして、まずはご挨拶。
その後、説明をお聞きしながらの作品鑑賞です。
漆は、本来、暮らしの中で使っていくものだからと作品を手に取ることも自由です。
そんな気取りのなさが嬉しく感じます。
写真も自由に撮ることができました。ブログでの紹介も快く承諾していただきました。
静かな室内で、今まで見知っていた漆を使った装飾品や器とはひと味違う作品が多く、
とりわけ、自然への讃歌に満ちている気がします。
随分ゆっくりしてしまい、原田ご夫妻から「お昼にしましょう」と、
おはぎをご馳走になってしまいました。(なんとも図々しいiharajaです(^^ゞ)
そんな具合にのんびりしていると、
雪安居の庭に流れる小川にホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)が飛んできました。
長い時間、小川に入りウロウロしていました。
ゴイサギは数年、この姿で過ごすらしく、
白い斑点が星のようなので、ホシゴイと呼ぶのだそうです。
その内に翡翠も飛んできました。なんと綺麗な鳥でしょう。
なんだか満たされた気分に浸りつつ、
ご夫妻とお別れをし駐車場へ急いでいると、「あら、コサギ!」
小魚を狙っているらしく、そばで写真を撮っていても平気な様子。
とても間近にコサギを見ることができました。
漆芸展と野鳥の姿をスライドショーにしてみました。
2分半くらいあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もっと早くに知っていたら、
沖縄に行った時に寄ったのになぁ。
昨年行った美ら海水族館、フクギ並木の備瀬から、すぐに行ける所だったのです。
機会があれば、いつか訪問したいものです。
原田さんのことを紹介したHPがありました。興味のある方は ↓
こちら(2001年7月の記事) と こちら(沖縄・青砂工芸館の記事) で。
鯉三さん
黒か朱の塗り、というのが私の持つ漆のイメージでした。
だから、原田さんの作品を拝見したときは、その色使いに驚かされました。
独特の色彩、形、時に大胆で時に繊細な絵柄は、とても魅力がありました。
「ひすい」も翡翠という字ですね。「かわせみ」で文字を変換していると「翡翠」という文字もあり、なんと綺麗な表現だろうとこの字にしてみました。
連翹や若葉の色の中でもはっとするほどの色でした。ガラス戸で隔てられているのに、そのまま、いて欲しくて息を凝らしていた気がします。
鯉三さんがコメントしていた記事で晩餐会反対の要望文を知りました。
私もその文を利用させていただきました。
投稿情報: Iharaja | 2008/05/08 07:03
こんばんは。記事はずいぶん前に読ませていただいていたのですが、スライド・ショーは今初めて見ました。
素晴らしい作品の数々に、ため息が出ました。漆塗りはなんともいえない柔らかさと温かさがありますね。なによりもこの色なのですが、とても独特で陰陽を混ぜ合わせたらこうなるのかなと思いました。
翡翠というのはカワセミのことですよね?わたしも台湾の台東のとある山中で偶然見かけたことがあり、あの鮮烈な青が忘れられません。もう一回見てみたいものです。
投稿情報: 鯉三 | 2008/05/08 00:54
とんちゃん
「手仕事」、いい言葉ですね。私も暮らしに息づいた手仕事が大好きです。
スライドショーを気に入ってもらって嬉しいです。
「日本民藝館」は知りませんでした。
調べてみたら、柳宗悦に縁の博物館なのですね。
日田の民陶「小鹿田焼」は彼やバーナード・リーチが有名にしたと記憶しています。その小鹿田焼の展示もあるようですね。芹沢銈介の染めも興味があるのです。
上京の際には是非案内していただきたいと思いますm(__)m
そうそう、休日の昼間、彼らは寝ていることが意外に多くて、そんな姿をぼんやり見ていることが多いです。
そこにいるだけで、なんだかいいのですよね。
部屋を移動したら起きてついてきたりして「寝てていいのよ~。」などと言いつつ、ついてきてくれる事が嬉しかったりもします。
投稿情報: Iharaja | 2008/05/07 02:57
遅ればせながら、U-tubeもあわせて鑑賞させていただきました。
「手仕事」大好きですので、部屋にいながらにしてステキな時間を過ごさせていただきました。
私も以前はこういう展覧会には、癒しを求めてマメに出かけていたのですが、あるときからすっかり行かなくなってしまいました。それはもしかしたら、家で充分癒されているからかなぁと思っています。
源ちゃんと里羽ちゃんは日中は大体寝ているので、休日は家にいてもほとんど寝顔を見ているようなものですが、眠りに落ちる瞬間とか、寝起きの瞬間は、「極上の癒しと笑い」を提供してくれます。
iharajaさんは、東京にある「日本民藝館」というところはご存知ですか?絶対に気に入っていただけると思いますので、次回上京されるチャンスがありましたら、是非オススメします、っていうかご案内します!
投稿情報: とん | 2008/05/06 11:54
空ママさん
鍵屋のおはぎは初めて食べましたよ~。美味しかったです。
空ママさん、由布院に行ったのね。人が多くなかったですか?
私も鍵屋にはつい寄ってしまいます。今度はおはぎをお土産にしよう♪
原田さんの作品、素敵でした。
もう、本当に欲しくなるものばかりでしたが、ちょっと手が届きませんでした~(^^ゞ
案内状にあった螺鈿の鳥と野鳥を意識して、スライドショーのタイトルを「漆と鳥と…」にしたので調和していると書いていただいて、嬉しい限りですにゃ(*^^)v
投稿情報: iharaja | 2008/05/02 10:05
とても見ごたえのあるスライドショーでした。
iharajaさん、ありがとう♪
それにしても、素晴らしい作品と自然の中の鳥の姿が、なんとも調和しているというか、それぞれに美しくて、スライドショーの写真に引き込まれてしまいました。
螺鈿細工の作品は本当に美しく素敵ですね。。
そんな作品を見せてもらうと、私も欲しくなってしまいます。
手が届けばの話しですが・・ ^^;
ご馳走になったおはぎって、鍵屋のおはぎですか?
あのおはぎは大好きで、いつも買って帰ります。
昨日も買いましたよ ^^
投稿情報: 空ママ | 2008/05/01 15:23