文庫の新刊コーナーで、「 動物の値段 」というタイトルに惹かれ、思わず、
手にしました。
パラパラッと捲り、著者が動物輸入商ということを知り、棚に戻してしまいました。
密猟、違法売買、飼えなくなった野生動物を捨てるニュース・・・
というようなことが連想されて、一瞬、嫌悪感が生まれたからです。
それでも、やっぱり気になってしまい、結局、他の本と一緒に購入です。
「動物の値段」 白輪 剛史 著
文庫: 318ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)
ISBN-10: 4043943164
ISBN-13: 978-4043943166
発売日: 2010/1/23
例えば、↑ のぬいぐるみの動物は大体どのくらいの値段で取引されているのか。
(白デカ親子は対象外 )
この本によると、ツキノワグマは30万円くらいが相場だそうだ。
ペンギンは、皇帝ペンギンは1200万円、イワトビペンギンなら2桁違って、85万円。
アザラシなどは載っていなかったが、同じく海で生きているラッコは250万円・・・
(2年前に「うみたまご」で撮った写真を引っ張り出してみました)
という具合に、日頃、目にすることのない数字、取引や輸送にまつわる話を
なんとも複雑な思いをしながら(でも、文章は面白い)読みました。
動物輸入商を経て。世界各国で売買される動物たちはどこへ行くのか。
ペットショップばかりではない。動物園しかり、水族館しかり。
私たちは、そこで癒されることを知っている。
しかし、その動物たちも商取引があったからこそ、そこにいるのも事実なのだと
思ってしまう。これから、動物園や水族館に行ったら、電卓をたたきそうだ(ーー;)
ちなみに、コアラを350万円で手に入れることができたとして、年間の維持費は
その食性ゆえに1200万円はかかる
動物園や水族館のおかれている現状も垣間見る気がします。
野生生物の劇的減少の原因の筆頭は、温暖化をはじめとする自然破壊や乱獲。
でも、戦争や内戦、途上国の外貨稼ぎの手段にもなっていることも原因の一つ。
今、クロマグロで話題のワシントン条約も、確かに生物の保護を目的としているが、
国際的な商取引がある動物を取り上げているのであり、取り引数が少ない動物は
議題にもならないこともあるらしい。それがとても希少な生物であったとしても・・・。
そういうことも書かれている本でした。
私達が知らないこと、いえ、敢えて気付かぬふりをしていることもあるかもしれない。
ところで、この本の序章に
『 動物はでかくなればなるほど気合いと心構えが必要 』と書かれていたが、
本当に、好きとか、可愛いだけでは、命あるものに係われないと改めて思う。
それに、身体の大きい小さいは関係ないね。 ね、空ちゃん。
寒いそうです(笑) ハイハイ、暖かくしてあげよう
マイキーさん☆彡
正規の売買、これが結構曲者であることもあるようですよ。
この本には、そういう話題にも触れていました。
輸送自体、その動物にとっては命がけということもあるようです。
この本の著者はかなり良心的な商売をされているように、見受けられます。でも、こういう人ばかりでないのも事実のよう。とにかく、色々と考えさせられます。
琵琶湖のブラックバスはよく問題になっていますね。
以前、高崎山で見かけた綺麗な鳥が、調べてみたら中国の鳥で本来は日本の自然の中ではいなかったことを知りました。
話は違いますが、私達が目にするタンポポのほとんどが西洋タンポポ。日本のタンポポは絶滅しつつあるのですよ。
グローバル化は便利とともに、有難くない変化を加速している気もしますね。
投稿情報: iharaja | 2010/03/19 04:45
union-jackさん☆彡
業界の実情というものは興味があるものですが、動物が係わる世界も然りです。
実際、動物園も水族館も入場料をもっと高くしたいところかもしれませんね。
でも、そうなると入場客も減るかもしれない。
そうなると維持する費用はどうなるの?ジレンマですね。
大分で昔からあった遊園地が数年前、倒産し、動物たちの行き先が問題になりました。殺処分になった動物もあると聞きます。痛ましい話です。
私も調査捕鯨には反対です。
人間固有の文化のために動物の命を犠牲にしていいの?ですよね。
生物の進化が少し違っていたら、今、私達が彼らの立場だったかも。
投稿情報: iharaja | 2010/03/19 04:18
空ママさん☆彡
私もテレビのそのニュースを見ました。
トイレに流したり…という件には「ええ?」でした。
日本では特にテレビ番組やCMに登場して人気になると、
その動物の輸入が増えたりするそうです。
でも、見ているのと飼育は別物。
結局は手に余って…も多くなるのでしょうね。
この本のことは、はじめは紹介しようか迷ったんですよ。
本来、野生動物は生まれた所で天寿を全うすることが一番だと思うもの。
ただ、もうそういう理想を行っているばかりでは、どうしようもないこともある気がします。
話は変わりますが、昨日、猫たちの保護団体から猫を引き取り虐待していたらしい男性のことをニュースで知り唖然としてしまいました。
投稿情報: iharaja | 2010/03/19 03:47
iharajaさん、こんにちは♪
動物の値段、よくテレビ番組で、ペットショップで売られてる値段で紹介されてますよね、参考までに見ていますが、あまり興味はないですね。
希少価値があるものは高く、昔からそういう売買はされていたんですよね、猫で言うとタイのシャム猫だったかなは元々神聖な猫ちゃんで、その国からの持ち出しは禁止でしたが、お金に目のくらんだ人が他国に売って広がったらしいです。
今回ラッコも北海道でアワビだったかなを食べてしまって深刻な問題になってなってますよね。
私としては、通常の正規の売買、国と国が合意しての売買、動物園とかになら問題ないかと思いますが、密漁や乱獲が問題だと思います、よそ国から今は飛行機等で密輸された昆虫、動物が逃げ出して日本での生物の生態系を壊すのはいただけないですよね。
以前は象牙の為にぞうが沢山乱獲されて殺されたりもしたし、今は天然記念物のトキが、外来種のテンという動物に8羽だったかな殺される事件がありましたよね、家の近くだとびわ湖の、ブラックバスを捨てるやからがいて、増えて、もといる魚が減っちゃったって言う事もありました。
動物の値段、あまり良い響ではないですよね。
投稿情報: マイキー | 2010/03/18 00:05
動物の値段かぁ…知ってしまうと「動物園にもっと行かなきゃ!」とか思っちゃったりして?
動物を一頭(一匹)仕入れ、食糧やら設備やらを整え…旭山動物園でさえやりくりは大変だそうですから、他の動物園は…と思いますね。
もう少し、低学年から動物に関する教育をした方がいいと、私みたいな凡人は思ってしまいます。
話はそれますが、私は「調査捕鯨」を止めてほしいです。
投稿情報: union-jack | 2010/03/17 18:41
動物の値段って、動物園や水族館で見ている時には
考えもしてなかったです。
うちは空もメイもペットショップにいた子だから、
値段がついていたのにね。
そんなことも、一緒に住んでいるうちに忘れてしまっていました。
空とメイに、あなた達はお店で買ってきたんだよ。とは
やはり言えないです。
言っても分からないけどね ^^;
今朝テレビのニュースで、飼えなくなった熱帯魚が、川に捨てられたり殺されたりしていることを伝えていました。
小さかったはずの魚が、本当は1mくらい大きくなったりすることも知らずに買って帰る人もいるとか・・。
買う方も買う方だけど、売る方も売れればいい。ではいけないなぁと思いました。
投稿情報: 空ママ | 2010/03/17 18:18